キャンプツーリング・ソロ

僕らが旅に出る理由は何だろう。キャンプブームも人が溢れ過ぎた都心部に住む人間に火がついたからだろうか。人混みから逃れるように、大自然を目指すのだろうか?

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BREEZERを手に入れてから、キャンプツーリングに行こうと思いつつ、寒さにびびって今日までできなかった。天気も僕らの都合に合わせてくれるわけじゃない。日程だけ決めておいて、ギリギリまで悩んだ。本当は2人で行く予定だったんだけど、行きたかったキャンプ場がまさかの4月からということで相方は断念。1人で行くことにした。

日が落ちるまでになんとか着かねば山の中は真っ暗になる。意外と時間が無いぞと思い、ライド想定時間から逆算して出発の時間をおおまかに決めた。無事6時より前に起きれた。

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今回の仕様。

BREEZER Inversion Team (size48cm 身長173cm)

Front Rack : tubus Tara

Front Bag : SwiftIndustries HINTERLAND Jr. ranger X-pac

Rear Rack : Portland Design Works ビンドルラック

Rear Bag : オルトリーブ 13L

ギア : 50×34 11-34T

タイヤ : WTB Exposure 32c

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今回は道の確認によるタイムロスが軽減できると思ってXplovaのナビ機能を使ってみた。画面が大きいおかげで見やすいし、ゴールまでの距離感もしっかりわかるので想像以上に優秀だった。

動画はそれほど撮らなかったおかげなのか、7時間近く使用してバッテリー残量は25%ほど残った。酷使するなら予備バッテリーは持っておきたいところ。

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サクサク走る。と行っても今回のコースに平坦らしい平坦は無い。常に登るか下るかといった具合。

朝、駅から10kmほど走ってから最初で最後のコンビニ休憩。そこで一泊分の食材を買い、ドリンクは途中の自販機があるので最小限に留める。私服の下に着ていたジャージに衣替えし、いよいよ本格的に走っていった。

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とりあえず日が当たる上りはめちゃくちゃ暑い。サイコンも20度以上を示している。

しかし、長めのトンネルになると一気に10度程度まで下がる。半袖半パンなので震える!

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1個目のピークポイント。にくの星、、肉、、ではない。ようこそ星のくに、だ。

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肉の星の看板を撮ったあと、ふと下を見ると松ぼっくりがあったので拾う。もしかしたら焚き火の燃料にするかもしれない。ゆるキャン△参照。

でもこれは結局使わなかった)^o^(

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道中、相変わらず崩落個所が多数目につく。森林整備が足りていないと土砂崩れが起きやすいと聞くけど、やっぱり林業は人手が足りてないのかな。

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星のくにを越えて順調に進んでいると観光スポットの気配。脇道に入る。するとおしゃれな感じのカフェ的なお店がランチ営業をしていたので、12時前でちょっと早かったけど休憩を取ることに。今日のランチメニューはオムライス。そういえば、朝もコンビニで食べたのはオムライスだったんだけど・・・と思いつつ。ご馳走様でした。

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こちらがメインの観光ポイント「谷瀬の吊り橋」。だけど怖いので写真だけ撮って渡らず。

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次、通行止めになってた橋。すごいな・・・。

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恐らくここが最後の自動販売機と察知して水を買う。今回の野営ポイントは山の上。給水場所も何もない。

重りになるので空にしていたナルゲンのボトルに水を入れ、Chriskingのボトルにも満タン。予備にも1本持ち合計2Lを補給した。これから上りだっていうのに2kg増は少しパンチが効いている。

バイクの重量は約9kgで、そこにラック類を付けて約10kg。荷物はパニアが片側5kg近い重量になっていたので、パニアとリアのバッグ、水も含めると約15kg程度の重量になっていたと予想される。普段8kg程度のロードバイクに走っていた人間からすると、全体重量25kgのバイクで走ることは全くの別物である。それを理解してツーリングプランを組んだ方がいい。絶対に。

坂、そして山。

関東の平野で生まれ育ち、山らしい存在とはほとんど触れずに育ってきたからなのか、山には憧れみたいなものがある。その景色はただそれだけで綺麗で、そこに至る道を築いていった人たちの功績もエモい。

山頂に行くと三井にでもなった気分で「静かにしろい・・・この景色が俺をよみがえらせる何度でもよ」と震える。あんまりハッシュタグ使えてないけど。

山への興味を煽ってきたのはやっぱりシャカリキだと思う。坂を上っている時、誰もが「なんでこんなことしてるんだろう」って思ってるはず。

テルも同じように「苦しィ、なんでこんなこと、なんで俺は坂を登るんやあーー!!」と葛藤している。

もういっこ、坂、というか山といえば「孤高の人」。これのせいで登山の難易度の高さにブルってしまった人も少なくないはず。僕もこの作品のおかげで登山=死というイメージをしっかり持つようになり、旅などへの準備や危機意識を更に持つようになった。(過剰)

本能なのか。ただ高い所に登ることを求める彼らと同じく、僕も高い所を目指す。今日のメインディッシュはラスト約10km区間、標高最大1200mまで登る。裏金剛よりも長い。

登り始め辺りで工事作業をしていたおっちゃんに「ここはエライでぇ~」と声をかけてもらいながら、気合を入れて最後の登りへと挑んだ。

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無事上まで登り切った。

足も腰もめちゃくちゃ痛くなって、スピードはせいぜい7~8キロ。進まないスピードに悶えながらも斜度がキツめなおかげで標高はゴリゴリ上昇していった。景色の見晴らしもどんどん広がっていく様子はせめてもの気持ちの支えだった。しかし、後半はだんだん見飽きてくるレベルだった。僕は、、、何をしているんだ、、、と思った(棒)

そして山を目指す結論、「バカは高い所が好きだ」ということかも知れない、と。(もちろん達成感が何よりも一番です)

GoogleMapのストリートビューの無いエリア。初めてのルートだからずっとダートだと思っていたが、有難い誤算で上の方まで舗装路は続いた。これがダートだったらと思うとゾッとした。最後約3kmほどは稜線上に続くグラベルロードはほぼフラットで気持ちよく走り抜けることができた!

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今回の目的地。わかる人はわかると思うんですが、場所はキャンプ場でもないので一応伏せておきます。

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到着してからテントを立てていると、エンジン付きのバイクに乗ったおっちゃんが現れて軽く談笑。その後にも一人ハイカーのおっちゃんが現れて挨拶だけして、その人は少し離れたところで幕営してすぐ寝ている様子だった。

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15時前に到着し、思っていたよりも日差しが強かったので、ある程度準備を進めた後しばしテント内や日陰で休憩。

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着いてからしばらくして自転車からプシューと音がするので寄ってみるとパンクだった。クマキャンの時も寝てる時にタイヤの穴が開いてたな。

ひとつのミスがあるとすれば、出発時に荷物の重さにビビッて予備のタイヤは置いてきたこと。想定内だったけど、やっぱりか~~と。グラベルを含めるツーリングに使うはやっぱり軽さより耐久性が大事だ。(小学生並みの感想)

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日が落ちてくるのを見計らって夜ご飯の準備開始。

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ソーセージとカレーにしました。

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キャンプの何が良いって、夕暮れから夜景まで全部楽しめること。日帰りでは日のあるうちに撤収することがほとんどだからそれが楽しめない。

そして今回初めてソロでやってみて、一人で越す晩は快適だけど寂しい気分もちょっとありました。笑

ソロのメリットは自分のペースで旅が出来ること。

ソロの注意点は何事も自分で解決しなければいけないこと。そしてちょっと寂しい。

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朝。近くにいたおっちゃんは6時頃に支度を終え旅立っていった。僕は朝ごはんにした。予定では昼までゆっくりしようと思ったけど、予定変更で早めに切り上げて退散。

追記:朝5時に起きた時の気温は3度と書いてありました。寒いよ!(日中は20度超え)

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普通に怖いけど良いグラベルロードでした。もっと行くと崩落ポイントも多々あるそうなのでくれぐれも気を付けて。

tubus ラック キャリア 輪行

移動は輪行。キャリアについてちょっと紹介。

フロントはtubus(チューブス)のTARA。これは正直名品だと思いました。スチール製で耐久性が高いと言われていて、なおかつ中空製なのでクロモリとは思えないような軽さがあります。

更に、ネジを一部取り外すことで輪行時に軽く折りたたむことができました。これには感動しました。同様にPDWのビンドルラックも取り外しせずフレームに沿わすことができます。便利!

肩にバイクを担ぎ、もう片手でパニアバッグなどの荷物を担ぎ、そこは根性でした。(汗)

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WTBリムのI-BEAMテクノロジーによってタイヤがズレにくかったおかげだと思いますが、ロードのタイヤに比べると32cはパンクしてても走りやすかったです。(オチ)

【ライド内容-片道(行き)】

走行距離:約65km

時間:約6時(休憩含む) ※前日は7時間で想定していた

走行スピード:ave 約15キロ

獲得標高:約2300m