カーボンホイールを常用する時代

その昔、カーボンホイールは「軽量だが、耐久性がない。決戦用だ。」というイメージの代物だった。しかし、技術は進歩していることの表れかなるべく新しい世代のものになればなるほど強度が高くなっている印象がある。もちろんカーボンとひとえに言っても品質の良し悪しはピンキリだし、作り方も様々だが。

ENVEというブランドがある。今の自体は知っている人が多いのではないだろうか?ブランド当初はEDGEという名前で、丁寧にUSAメイドされたリムは軽量でありながらも強度が高いと一気に知名度を広げ、ユーザーもふえていった。

時代は進み、ENVEも日々進歩を続けている。現在ラインナップされているSESシリーズは、classicシリーズと比べかなり強くなった印象を受ける。カーボンホイールといえば押せばペコペコと変形するものであったが、SESを始めとした最近のホイールはほとんど凹まないものが増えた。

-ENVEの紹介ページより抜粋-

●最高の強度を確保しながら、最も軽量なホイールを得るにはどうしたら良いか?
乗り心地を犠牲にすることなく、高剛性で効率の良いホイールを得ることは可能か?
毎日ホイールに乗る場合、どのくらいのメンテナンスが必要か?
エンヴィで取り組んでいるのは、トレードオフをいかに減らすかということなのです。あらゆる要素を確保すること。軽量で強度も剛性も高く、乗り心地も良く、速くて安定性に優れ、耐久性があり、メンテナンスを必要としないホイールを製造すること。私たちは、「レース専用」のホイールの正当性を信じてはいません。お手持ちの最速のホイールは毎日乗るためのものであるべきだと考えています。
トレードオフをすることなく日常的に使用するレースホイールを作るためには、高い技術力が必要です。エンヴィのホイールが競合他社のホイールと異なるのは、そのためなのです。

高価なカーボンホイールと言えば、レース用というイメージを持っている人が多いのだが、上のENVEが言うコンセプトを読むとわかるように”日常的に使用できるレースホイール”というものを作ろうとしていることが伺える。現に、ENVEだけで走りまくっている人が大きなトラブルが起こったという話はほとんど耳にしない。さらに製品上の欠陥における“5年間保証と実際に使用しての破損交換生涯保証を設けるだけあり、自信の高さも伺える。

奥のレイノルズが僕のカーボンで、手前のレイノルズは堀さんが使っているレイノルズ。特に商売としてレイノルズを推しているわけではないが、旧時代からしっかりとしたリムを作っていた印象が強いのがレイノルズで、または破損せずに生き残りやすいのもレイノルズだったのではないだろうかと思う。

最近ではこういった独自の遊び方ができるものが減ってきたが、僕はハブをCHRISKINGのR45セラミックベアリングのものに組み替えて使っている。軽量リムになるほどハブの回転性能の良し悪しが如実に現れると感じる。

これはリムブレーキだから使っているとリムが磨耗してくるのは現実にあるが、昔と比べて1台の自転車に乗る時間が減ったので消耗でダメになるほど乗ることはないだろうと思う。笑

更に、先日TREKが発表したように、リムブレーキのフレーム及びホイールの開発を止めてしまうブランドはこれからグッと増える。販売のラインナップはされるにせよ、新型は期待できないし、優れた素材を使用されたモデルも減ってくることは予想できる。

何が伝えたいかというと、ディスクブレーキ化に伴い、カーボンホイールを使う上でブレーキの磨耗という心配からは解放される時代が来たということだ。

パワーメーターもクランク型が普及し、わざわざホイールを練習用、決戦用と使い分ける必要は確実に減ってきている。ライダー目線でも、軽いホイールと重いホイールはペダリングの感覚が全く違うので、慣れたホイールでレースを走るということは最大の結果を求める上でも無視できない要素だと個人的には思っている。なのでレースの2、3週間ほど前から決戦用に乗り換え、慣らしていくということをしなくて良いのは誰にとってもメリットになると思う。

軽くて速いホイールを日常的に使っても壊れることはほとんどない。それがENVEというブランドの価格に反映されているが、1セット買えば長く常用できることを考えれば“高くない”と思えるかもしれない。日割りすれば1日数百円でENVEが使える、的な。笑

これは自分が働いているMOVEMENTでオーダーいただき組み上げたSES8.9。デカールはお客さん自身で用意されたカスタム品。フレームと相まってすごいインパクト。

まだ公表は始まっていないような気がするけど、これから日本国内でもENVEは”Wheel Builder講習”を行い認定を受けたショップは公認店として販売およびホイールビルドを行なっていく予定で、僕もその講習を受ける予定だけどこの状況で無事に行われるのか不明。。。悲しみ。

若い頃は見えていない世界があった。せっかく走りにいく(貴重な)機会なのだから楽しめる自転車で走りに行きたい!と思うようになった。レースのための練習だけじゃなくて、ライド自体を楽しむという感覚がわかるようになった。

生活の変化があれば思いっきり走りに行ける機会が減ったりするのは致し方ないと思う。だからその折角のライド、カッコいいバイク、最高に気持ちよく走れるバイクで走りに出かけたいと思う今日この頃。カーボンホイールを日常的に使う時代が来たな、と思ってる次第。

ENVEのコンセプト紹介がされているページも面白いので、興味のある人は読んでみてください。

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