アイデアスクラップ その1

こんなのがあったらいいな、やりたいなと思ったことなど思いついたアイデアを書き記しておこうと思う。自分でやりたいけどやりきれない事が多いと思うので、誰かの参考になれば嬉しいです。

「トレーニンググループ」

日本におけるあらゆるスポーツが抱えている問題。それはフィールド。サッカーにしても野球にしても、子供の頃に遊ぼうと公園に出向くもそこに貼られている「禁止」の文字。日本のこどもの大半は素直なのでそういうことは守る傾向にあるように思う。スポーツは段階を踏んでいかなければ楽しむことも高いレベルに到達することもできない。プロのサッカー選手も最初は近所で球蹴り遊びから始まっていることはほぼ間違いないだろう。多くの人は完成されたプロスポーツを見て憧れては、やり始めて挫折する。こどもが大人になるのと同じように、小中高大とステップアップしていくように、スポーツも初級中級上級というように段階は存在している。

自転車競技が今抱えている問題

基本的に日本で自転車は”日常の足”として流通している。そして今、スポーツとしての自転車は爆発的に増えてきているように思う。

スポーツサイクルが増えて今何が起こっているかと言うと、キャプテン翼の1巻で見たドリブル少年たちの自転車版が街中に増えているような状況だと言うこと。(自分で書きながらめっちゃ迷惑やないかと頭が痛くなった、、、)

普通に交通の手段として走るのであれば車や歩行者にしっかりと気を遣うべきであるし、自転車が車に対して文句を言うのも厄介な話だと思う。自転車が車が避けることよりも、車が自転車を避ける方が明らかに難しいので。

結論を言うと、自転車で正式にトレーニングできる場所は「道路全て」というわけではなく、競輪場やサーキットなど閉鎖されたコースで行われなければいけないのが本質だろう。(競技の内容的にも)

現実として

海外の方が交通に関してはかなり大らかであり、自転車先進国に限り競技に対する理解もある。お金のある家庭は自転車、そうでない家庭はサッカーを選ぶと言われることもあるそう。

日本ではまだそこまでの環境はない。

僕らは道路を借りているという意識を持ちながら練習させてもらわなければいけない。

競技で起こっている問題

ここからが本題だ。

練習環境(と言っても場所だけでなく、日常的な指導者の不足なども含める)が整っていないのは先ず最初の問題だが、それ以上に”レースでの落車”の話題が絶えない。昔より落車が目に付いているだけなのか、実際に増えているのかは知らないが危険度が高まっていると認識している人は増えているように思う。

なぜ落車が起きるのか?

落車というたかが2文字だが、落車にもちゃんと種類があることはしっかり理解しているだろうか。まず初歩的なのはタイヤのグリップが抜けて転ぶパターン。これは、スピードの出し過ぎ、曲がってる最中にブレーキしてグリップが抜ける、タイヤが痛んでいてグリップ力が低下している、タイヤが滑り始めた瞬間に身体が固まりすぎてバランスを崩している、などなどタイヤ滑りだけでたくさん原因が出てくる。それでもまぁほとんどが自分原因の落車となる。精進せよ、丁寧に走れと言うほかない。次は「接触からの落車」。これが結構な難題で、日本では集団走行の練習もままならない状況からいきなりレースで集団走行を強いられる。普段の練習を数人でやることはあっても、数十人〜数百人で走ることは限りなく少ない。練習時、普段は自分の前か後ろにしか人がいないことが多いだろう。横にいることもあるかも知れない。それでも前後左右で人が数列で密集する状況はほぼないだろう。レース中のプロトン(集団)はスライドパズルに等しい。同じマスの中に2人は入れず、誰かの動きに合わせてプロトン全体が動く。凄まじい勢いでうごめく集団の中で自分の周囲数名しか見えていない選手はもれなく落車する運命にあるだろう。集団の動きは目の前の選手の動きに合わせていてはもう遅く、コースの端に追いやられるか、集団の中で潰されて複数名が絡まりひっくり返るか、そんな感じ。転けた本人は誰かのせいにして自覚していない場合も多いのだが、落車するのは全員ダメ!自分をもっと責めるべきだと僕は思う。去年の舞洲の最終コーナーでタイヤを滑らせたオッサンのおかげで入賞勝負も逃し、そこそこの怪我も負ったので心底イラついたけど、僕もいつかミスする時はあるかも知れないと思いグッと飲み込んだ。

やるべきこと

レースで落車が起きるのは、とにかくスキルトレーニングが不足しているからに他ならない。

普段30〜40キロのスピードでしか走っていない人が、レース中の40、50キロという高速スピードにいきなり適応できるようになるわけもない。スピードが出ている中でのバイクコントロールもそうだし、ブレーキの制動距離も全く違ってくる。

練習で強くてもレースで上手く走れない人のほとんどがスキル不足が原因だろうと思う。僕よりもパワーや体力のある人はいくらでもいるが、レースで僕より上のリザルトに食い込む人となると一気に人数は減る。三十路の自慢もほどほどにしておいて、要するに集団内での走り方さえ理解しておけば余計な体力も使わないし、体力が限界すぎてフラフラするってことも減らせるだろうと思う。

そのためにレースを想定したスキルトレーニングをこれから日本でもっと増やすべきだと強く感じている。ただの千切り合いでは体力は付いてもスキルはあまり身に付かない(集団も縦伸びばっかりなので)。

具体例

最近はワイヤレス通信でハンズフリーで通話しつつ自転車を漕げるアイテムも出始めている。そういったものを使いながら、リアルタイムでそれぞれの走りを指示や指摘をしながら走ることでいつもより内容の濃い練習ができるだろうと考えている。

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スピードを指示しながら走ったり、ローテーションのタイミングや前後左右の車間距離の指示など、実際の声だけでは管理しきれない集団トレーニングの後押しをしてくれるに違いない。

もちろんレースを走るために体力やパワーを付ける必要はあるものの、それに相応しいだけのスキルもやっぱり必要だと思う。

トレーニンググループ

そういったスキルアップトレーニングを行うチームや団体はもっと増えるべきだ。

かと言って多くの競技者は教えることまで得意とはしていない。兎にも角にも教える側の人間が不足していることが今の落車多発の現状を生み出してしまったのだろう。

自分が理解したマナーやスキルは数名でもいいから伝えていく。そういった地道な意識を広げていくのが今の競技者たちの課題かも知れない。

出来ることなら僕も知ってることは教えていきたいので、会員制のトレーニンググループなんかをできたらいいだろうなぁと考えてる最中です。(コーチ、受講者、協賛者等々おりましたら挙手の程お待ちしております。)

*photo @to_uproadさんから拝借